無縁社会という言葉が取り上げられてからちょうど十年

無縁社会というショッキングな言葉はちょうど10年前の2010年1月 NHKスペシャルで取り上げられました。

このテーマを週刊ダイヤモンドなどの経済誌は社会のパラダイムシフトと関連付けてビジネス視点から特集を組んだこともありました。

ものすごく雑に要約すると、

地縁・血縁といった人間関係が高度経済成長により破壊され、職場縁だけとなり退職後は無縁になってしまうということです。

孤独な老人の実態や、貧困に苦しむ母子家庭などが陰鬱な映像と音響を駆使して流されました。

ものすごく救いようのない社会をイメージさせられました。

 

そのころ私は高齢者福祉関係の仕事をしていて、出たばかりのスマホタブレット(どちらもアップル)を利用した高齢者向けサービスの構築という時流に乗りそうな仕事を請け負って割と忙しかったことを記憶しています。

ネットと高齢社会というテーマでいろいろな仕事をさせていただきました。

 

もうあれから10年がたったんですね。

自分が高齢者の端くれになってみて思うことは、人類の夢の一つに「不老長寿」というのがあり、その理想に一番近いのが日本だということです。

不老長寿の理想を目指しているんだったら高齢者が増えるのは当たり前のことであって、高齢者を支える社会全体がどのように構造変革(世代間の役割分担)を進めていくかという問題解決型のアプローチをした企業は成長しています。

 

逆に、これは社会全体が悪い方向に進んでいるんだということで批判を繰り返してきた企業は今、危機に面しています。

新聞各社、地上波のテレビ、NHKなどです。

 

そして、ネットを活用できるかどうかで生活の楽しさが全然違ってくるということも言えます。

私は都会の隅っこのワンルームで、仕事もほとんどネットのやりとりでやっています。Twitterネット碁、ネット麻雀、オンラインゲーム(いわゆるネトゲ)、Amazon、プライムビデオ、YouTubeでローコストだけど楽しみはたくさんあります。

 

無縁社会を有縁社会(うえんしゃかい)に作り替えるのはインターネットだと10年前に思いましたが今となってはネット接続できない生活は考えられなくなりました。