ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか?

人気のあるライトノベルであり、コミックも出ているうえに数年間はスマホ等のネトゲでも人気がある作品なので、ご存じの方にとっては「私もダンメモやってます、ダンまちも17巻まで読みました」で終わってしまう話です。

 

ただ、私が63歳といういい歳具合の初老人であり、最近は囲碁、健康やうつ病、自殺などの高齢者ネタをやっていることもあり、読者層としては60歳超えがメインですのでこのライトノベルを読んでいる人も少ないだろうという前提で少々丁寧に書いてみます。

 

そうそう、いっそのことライトノベルラノベと略される)のことから語ってみましょうか。

 

例えば竹取物語

竹から出てきた美しい姫をめぐって、世界中の珍物の話があり最後は月から迎えに来る勢力を地上軍が迎え撃つというスペースファンタジーです。

最後の、月勢力と地上軍の戦いというあたりは世界的に考えても例のないすごい話だと思います。

30年以上前ですが留学してきたアメリカ人(工学部系)に質問したら「あ、それ世界最古のファンタジーとして知られてますよ。」と答えてくれましたからそういうものでしょう。

 

もう一つ提示するなら、源氏物語ですね。

当時は最高の教養とされていた和歌に優れ、美男子で皇位継承権がある、最高レベルのいい男を主人公としながらも、語り手は基本的には女性視線です。だから、読みやすいし面白いです。 難関大学の古文には源氏物語が付きまとうという話は私が受験生だった四十数年前からあるわけですが、平安貴族の色恋沙汰やそれにまつわる和歌は「勉強と思わなければ」めっちゃ面白いと思います。源氏物語を楽しく通読し、現代語(あるいは自分の言葉)で置き換えて読んでおけば、ま、よほどひねくれた受験問題を出す大学以外は普通にOKだと思います。私が勉強を支援したことがある文科系受験生には源氏物語を現代語でいいから通読し、そこに埋め込まれている和歌を自分の言葉で説明できるようようにするという宿題を夏の間にやってもらうだけで全員志望校に合格しています。

 

あ、ここまで書いてから、表題のダンまちのことに全く触れていないことにきがつきました。

またそのうち書くと思いますが、ダンまちのファンだよ、ということだけは理解していただきたいので登場人物のことをすこしだけ書きます。

 

【アスフィー】角形の眼鏡をかけた最上級の冒険者。LV7のオッタルという猪武者が存在しているがそれを除けばLV6のアスフィーはゲームで使いやすいです。眼鏡が似合う理系女子で主神ヘルメスの理不尽さには辟易しているという設定は大学の研究室にもいたな、という記憶があります。

 

【レフィーヤ】ゲームをやるんだったら魔法パーティって、ちょっと夢想しますよね。わたしのところでは、レフィーヤ、フィルビス、リベリア。この三人にここ一年くらいで追加されたメンバーを入れます。 でも、レフィーヤのストップモーションがとてもかわいくて好きです。

 

【ティオナ】ウルガという両手でぶんまわす武器を使う体力勝負のアマゾネス。こういうと、アメリカ映画にありがちのアマゾネスとおもわれそうですが、ティオナは(双子のお姉ちゃんはティオネ)この話では重要な「英雄譚」を子供の頃に読み聞かせしてもらっておりかなり重要です。どういう人から英雄譚を読み聞かせてもらったのかという話も含めてすごく重くて、でも楽しい話です。

 

【命】こういうファンタジーノベルには欠かせない日本人キャラ。味噌汁、漬物、焼き魚といった和食メニューを皆さんに食べさせたうえで「命」の料理はおいしいということになっています。 アニメで見ても、命(みこと)の料理はごちそうというよりは体を作って明日も頑張ろうという料理に見えます。命の料理はそのうち再現して写真でアップするような気がします。

 

【フィンの恋話】【リューが路上で野垂れ死にしかけた話】など、好きです。

私も小人族なので小人族の栄光を取り戻すべく頑張っているフィンは大好きです。フィンがリリのことを小人国の再興のためだけではないと感じているのでフィンの恋には心から応援したいと思います。