囲碁十訣(前編)
基本に立ち返って囲碁を勉強してみようと思いました。
囲碁中心のYouTube配信を始めたこと、囲碁Vtuberの小澄らんかさんに毎月棋譜添削を受けるようになったこと、Twitterで知り合ったアマ高段のdk0710さんに私が見逃している手筋を教えてもらうようになって囲碁が面白くなったからです。
技術的なことは、基本死活と基本手筋を本で勉強してパソコンに入力して気に入ったものは動画にすればたぶん自分の中に定着するはずです。
でも、一番難しいのはメンタル面です。
囲碁十訣にはいいことが書いてあったなぁと思い出して検索してみました。
【不得貪勝】 貪れば勝つことを得ず
貪不得勝と書くこともあるらしい。
リードしてる時に、もっとたくさん勝ちたいと思うと負けるよ、という意味。
でもね、どれくらいリードしてるのかしてないのかが低段者にはよくわからないんです。リードしてると思って秒読みの碁で引き気味に寄せて半目負けなんてことはよくあるからなぁ・・・・
【入界宜緩】 界に入らば宜しく緩なるべし
相手の勢力圏では早治まりを心がけよう、という意味。
その通りだと思う。でも、相手の大模様に打ち込むときは「殴り込みだ」という気持ちが先立つからつい暴走して全滅してしまいます。
【攻彼顧我】 彼を攻むるには我を顧みよ
攻めるときには自分の弱点を認識・把握しておきなさい、という意味。
基本死活と基本手筋が身についていないのが低段者の碁。だから、心構えとしてはわかるんだけどお互いに気がついていない死活問題が発生したり、思いもしなかった手筋の場所にたまたま石があるなどのハプニングが起きます。それがまた面白かったりして。
【棄子争先】 子を棄て先を急げ
石は捨ててもいいから大きいところに打ちましょう、という意味。
利かしのつもりで打った石は軽く見て捨てることができますが、利かしに予想外の手で返されるとついムキになって、小競り合いから予期せぬ全面戦争ということがありますよね。
【捨小就大】 小を捨てて大に就け
文字通り小さいものをすてて大きいものをとりましょうということ。
これって、棄子争先と同じことを言ってると思う。
囲碁十訣というのを作ろうとしたけど9しかできなくて、員数合わせでこれを入れたような気がする。でも、この言葉は囲碁の四文字熟語では一番知られてる言葉だと思います。
この5つのなかだと、【不得貪勝】を最近は意識しています。